マイホームは経年劣化します。特にマンションの場合は、健全なマンション管理会社であれば経年劣化対策が講じられています。それは長期修繕計画なるものに基づいて行われます。しかし、当然ながらマンションの修繕には多額のお金がかかります。そのため、マンション居住者は毎月の『修繕積立金』であったり、購入時に『修繕積立基金』であったりを支払っているんです。ここまでは知っている方も多いでしょう。でも、マンションの修繕に関する必要経費はこれだけではありません。・・・実際のマンション長期修繕計画を見てみると、驚きの事実が隠されていました!
マンションの『長期修繕計画』って?マイホーム購入の必要経費!
マンション(に限らず建物)は経年劣化しますので、当然修理・修繕や定期的なメンテナンスをしなければなりません。
想像してください。
例えば、、、
- 水関係のポンプ類がダメージを受けたら、水の供給がストップしかねません!!
⇒それに起因する住民へのダメージは大きいです。 - 屋上や外壁の塗装が剥げた汚いマンションになってほしくないですよね。そのようなマンションになってしまえば、資産価値は当然下がります。
⇒10年周期くらいの中期的なメンテナンスが必要でしょう。 - 近年多くの新築マンションには『ディスポーザー』が設置されています。『ディスポーザー』を設置しているマンションは、排水を一旦建物地下で処理してから排水しています。これが『ディスポーザー処理設備(処理槽)』です。もし排水処理しなければ、下水で硫化水素発生増加、汚泥発生量増加など様々な悪い影響が生じてしまうためです。でも、この処理槽って生ごみがそのまま流れてきて、堆積するわけですから、当然汚れの付着が激しく、劣化が激しそうなイメージがありませんか?
⇒ですので、数年ごとの短期的なメンテナンスが必要になります。
自分であれこれ考えなくていいし、お金さえ払えば、管理会社が勝手にやってくれるんですから無駄に頭を悩まされず済みます!!
つまり、管理会社が長期にわたってマンションをきれいな住みやすいものにするために、長期的かつ周期的にマンション設備を修繕をしようという計画を立てるのが『長期修繕計画』です。
『長期修繕計画』の重要性はわかったけど、住民はいくら負担するのか?
・・・気になりますよね。
『修繕積立金』は数年ごとに増加する!!マイホーム購入の必要経費!
私がモデルルーム見学に行った、都内のとあるマンションでは、数年単位で微増することがわかりました。でも最初の費用見積もりの際には、隠れているかもしれない数値です(⇒もちろん担当販売員に聞いてみると教えてくれるでしょう)
- 1~6年目:月1万円
- 7~12年目:月1.5万円
- 13~18年目:月1.9万円
- 19~24年目:月2.3万円
- 25~30年目:月2.7万円
- 31~36年目:月3.0万円
- 37年目~:月3.2万円
つまり、『修繕積立金』は数年ごとに増えることを前提にして住宅ローンを組まなければなりません!!この事実を知らなかった方は、今一度必要経費についてチェックしてみることをお勧めします!!
『修繕積立基金』は購入時だけではない!複数回必要になる!!マイホーム購入の意外な必要経費のしくみ。
意外と勘違いされがちなのが、『修繕積立基金』についてです。
私自身はモデルルーム見学する前までは、『修繕積立基金』についてよく知りませんでした。『修繕積立金』と『修繕積立基金』が一緒だと思っていました。
モデルルーム見学を数回行った後でさえ、
『修繕積立基金』とは、購入時の修繕に関する備品等の整備に充てられるものであったり、もしもマンション完成後数年で何らかの修繕を行わなければならなくなった場合のいざという時のための基金であって、住宅購入時の一回のみ支払うものである、と思っていました。
しかし、実際は違いました。
大規模改善ですので、十数年ごとでしか行われませんが、
十数年ごとにまとまったお金が回収されてしまう事に注意が必要です!
つまり、『修繕積立基金』は、購入時のみではなく、十数年ごとに概ね40~70万円が必要になるということです。
マイホーム購入の必要経費!『修繕積立基金』、『修繕積立金』のまとめ
- 『長期修繕積立計画』がしっかりしているマンションは安心!!
- 『修繕積立金』は数年ごとに改定
⇒数年ごとに増加する!!
⇒最終的には、月当たり購入当初の3倍も負担増加する!! - 大規模修繕ごとに『修繕積立基金』が必要!!
⇒十数年に一度、40~70万円も必要!
マンション購入を考えている皆様、『長期修繕積立計画』、『修繕積立金』、『修繕積立基金』について、モデルルーム見学の際に詳しく聞いてみることをお勧めします!資金返済計画に乱れが起こりにくいですよ!逆にもし知らないままだと、負担増加に耐えられず、マイホームを手放す可能性もあります。
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