住宅購入にあたって誰もが悩む問題の1つに、住宅ローンを『固定金利』にするか『変動金利』にするかということがあります。『固定金利』と『変動金利』どちらにもメリット・デメリットがあります。しかも最近は『ミックスローン』なるものもあります。住宅ローン金利について比較してみます!!
住宅ローンは『固定金利』が良い?それとも『変動金利』?
住宅ローンを組むにあたって、事前にローン内容を比較することはとても大事です。『ローン金利の0.01%なんて小さいことは気にしない!』なんてバカなことを考えてはいけませんよ。
仮に6,000万円の住宅購入をしたと考えた場合、
金利が1.00%であれば、総返済額は71,135,774円
金利が0.99%であれば、総返済額は71,018,440円です。
(※35年ローン、元利均等返済の場合です)
住宅購入は借入金が大きくなりますので、住宅ローン金利のわずかな差が、総返済額にかなり大きな差を生み出すことがわかります。
ですので、住宅ローン金利を比較することは非常に重要なんです。
まずは住宅ローンの基本として『固定ローン』と『変動ローン』を比較していきます!!
『固定金利』とは
その名の通り、銀行金利がずーっと一定の金利に固定される住宅ローンです。つまり、住宅ローンが実行される月(返済開始月)の『銀行店頭金利』に基づいて、金利が決定され、以後の35年間ずーっとその金利が適用されるというものです。もちろん金利を固定する期間も選択できます。銀行にもよりますが、2、5、10、15、20、25、30、35年から選択できることが多いです。固定期間が終了するときに、次は『固定金利』にするか『変動金利』にするかを選択できます。
例えば、住宅ローンが実行される月の『銀行店頭金利』に基づいて決定された金利が1.00%であれば、35年間ずーっと住宅金利は1.00%ということです。
『固定金利』のメリット・デメリット
⇒月々の返済額もずーっと一定で安心感が高い!!
・固定期間が長いほど適用される金利も増加する(銀行側も数十年先の見通しは図れませんから仕方のないことでしょう)
『変動金利』とは
固定金利とは異なり、金利が適時見直されます。
一般的には(銀行によるかもしれませんが)、変動金利の場合、住宅ローン金利は半年に一度見直されます。
つまり、半年ごとに半年間の適用される金利が決定するということです。
ただし、月々の返済額が見直されるのは5年に一回です。
住宅ローンについて調べ始めたばかりの方は、『ん?』と思う方もいらっしゃいますよね?
返済額の中には『元金分の返済額』と『金利分の返済額』があるのはご存知かと思います。半年ごとに金利が見直されるということは、もし金利が半年で上昇した場合には、月々の返済額中の『金利分の返済額』の割合が増えて『元金分の返済額』の割合は減るということです。さらに言えば、この場合『元金』が減りが悪くなるということですので、次回(5年に一回)の返済額見直しの時に、想定よりも元金が残っていることになり、月々の返済額が増加してしまうということです。もちろん逆のパターンもあり得ます。
『変動金利』のメリット・デメリット
⇒総返済額が小さくなる可能性がある!!
(もし数年以内に急上昇してしまえば大幅に総返済額がアップする)
⇒マンションを手放さなければならない可能性もある
・数年先、数十年先の月々の返済額が今よりも高くなっている可能性は高い(今の住宅ローン金利は過去最大の低水準なので)
新たな住宅ローン金利である『ミックスローン』って何?
『ミックスローン』とは
借入金のうち、例えば『固定金利』を70%、『変動金利』を30%というように混合した住宅ローンを組めるということです。
『ミックスローン』のメリット・デメリット
(ペアローンの場合は、さらに夫・妻ごとに金利を選択できるのでリスクを最小限に抑えられる)
住宅ローン金利の比較のまとめ
住宅ローン金利を比較したまとめです!!
- 固定金利は、月々の返済額が一定で一生安心だが、金利が高めである
- 変動金利は、月々の返済額が5年ごとに見直されるためリスクがあるが、少なくとも当初金利は低い
- ミックスローンは、リスク分散ができるが、変動金利と固定金利それぞれのメリットを最大限享受できない
『固定金利』のメリットを取るか、『変動金利』のメリットを取るか、それともその間の『ミックスローン』のメリットを取るか十分考えていきましょう。
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