【団信】団体信用生命保険ってなに?加入時の注意事項!

生命保険

ほとんどの人にとって住宅購入は一生で一番高い買い物でしょう。ですので当然キャッシュで支払いできる人などおらず、銀行からお金を借りることになります。銀行もただでお金を貸すなんてするわけないですよね、ビジネスですから。そこで団信(団体信用生命保険)の登場です。これがあれば、銀行は食いっぱぐれません!!住宅購入を検討されている方は団信について絶対に知っておきましょう!!

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団信(団体信用生命保険)って何?まずはここから知っておきましょう!

住宅ローンの債務者が死亡した時に、住宅ローンの支払いが免除され、残された家族が安心して生活できるというものです。ほとんどの銀行では団信への加入が、住宅ローン契約の必須となっています。

つまり、借主が保険会社に毎月保険料を支払うことで、万が一の時にその保険会社から住宅ローン残金が支払われるという仕組みです。結局のところ、銀行が食いっぱぐれないように住宅ローン融資をするから保険に入りなさいという仕組みです。絶対に銀行にマイナスは無いですから、団信に加入できる人には積極的にお金を気軽に貸しますよね。銀行システムってうまくできていますよね。

ペアローンの場合

基本的には、万が一のことが起きた人分(夫または妻)の住宅ローンがゼロになります。
つまり、残された家族分(妻または夫)の住宅ローンは残ってしまいます。

例えば・・・
住宅ローン残高4,000万円の夫と、住宅ローン残高3,000万円の妻がいたとします。
万が一、夫が亡くなったとした場合、団信が適用されて夫分の住宅ローン残高4,000万円は支払い義務が無くなります。一方で、妻分の住宅ローン残高3,000万円は団信が適用されませんので、妻は3,000万円分は今後支払わなければなりません!

残された家族は住宅ローンを支払い続けなければいけませんから、このことを見越して住宅ローンの負担割合を決めなければいけませんね!

連生団信(連生団体信用生命保険)なるものもある!!

団信は知っていても、連生団信は聞きなじみがない方が多いかと思います。
でも知っておいてください。家族のためです。

住宅ローン債務者の一方(夫または妻)に万が一のことが起きた場合、その他方(妻または夫)分の住宅ローンも含めて住宅ローン全額がゼロになるというものです。

例えば・・・
住宅ローン残高4,000万円の夫と、住宅ローン残高3,000万円の妻がいたとします。
万が一、夫が亡くなったとした場合、団信が適用されて夫分の住宅ローン残高4,000万円は支払い義務が無くなります。そしてさらに、妻分の住宅ローン残高3,000万にも団信が適用されて、妻分の住宅ローン残高3,000万円も支払い義務が無くなります!
この点だけを考慮すると非常に良い生命保険だと思われるでしょう。

しかし、実際には次のようなデメリットもあります。

・連生団信に加入するためには、住宅ローン金利を上乗せしなくてはなりません。
・連生団信の仕組みがある銀行自体少ないです。
・連生団信が実行される場合、(上記の場合、夫から妻への)贈与とみなされるため贈与税がかかる。4,000万円分の贈与税って高そうですよね!ちゃんと計算したわけではありませんが、数百万になるかもしれません。

上記のようなデメリットも加味したうえで、団信にするか連生団信にするか検討しなければなりません。

何度も言いますが、残された家族のためですから、夫と妻の住宅ローン割合も含め、ベストの選択をしなければなりません!
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団信(団体信用生命保険)の特約って何?ホントに必要?

  • がん特約
  • 三大疾病特約(がん、急性心筋梗塞、脳梗塞)
  • 七大疾病特約(上記三疾病+高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変)
  • 八大疾病特約(上記七疾病+慢性膵炎)
  • 十一大疾病特約(上記八疾病+大動脈瘤、上皮内新生物、皮膚がん)
  • 全疾病特約(精神疾患以外の全疾患)

など様々な特約があります。もちろん、住宅ローン金利が上乗せになります。

しかし、注意点があるんです!!

注意点①
がんの場合はがんと診断されたら、団信が適用されます。
⇒しかし!!がんには上皮がんは含まれていません。
⇒つまり、ある程度浸潤したがん(重症ながん)でないと適用されないということです!
⇒がんならなんでも適用されると思ってはいけません!!
注意点②
急性心筋梗塞、脳梗塞の場合は『所定の状態が60日以上継続』したら、団信が適用されます。
⇒では、『所定の状態』ってなんぞや??
⇒急性心筋梗塞の所定の状態:労働制限を必要とする場合です。
 脳梗塞の所定の状態:言語障害、運動失調、麻痺などの場合です。
⇒相当な重症でないと、団信は適用されません!!
注意点③
高血圧症、糖尿病などの場合は『就業不能状態が60日以上継続』したら、団信が適用されます。
⇒で、『就業不能状態』ってなんなの?と思いませんか?
⇒『被保険者本人の経験・能力に応じたいかなる業務にもまったく従事できない状態』
⇒『いかなる業務』もできないって、高血圧症や糖尿病でそんな状況あり得るの??
⇒相当なレアケースでしか、団信は適用されません!!!
上記のようにほぼほぼ特約に関しては適用されることなんてありません。
FP(フィナンシャルプランナー)の方にも聞きましたが、その方が知る限り高血圧症等による『就業不能』が適用された例はないそうです。
つまり、もし特約を付けるにしても、『がん特約』か『三大疾病特約』にとどめておいた方が良いでしょう。
 
さらに言ってしまえば、
わざわざ団信の特約を付けずに、一般の医療保険を手厚くした方が良いと考えられます。
一般の医療保険のメリット
解約したいときにいつでも解約できる!
 (団信は一度特約を付けたら35年間ずーっと解約できません!
手厚くしたい部分のみを選択的に手厚くできる!
 (可能性が低い高度障害に関して手厚くするよりも、可能性がより高めの疾患に対して保険を手厚くすることが望ましいでしょう。特に収入サポートがある保険が好ましいと考えられます!
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団信(団体信用生命保険)のまとめ

住宅購入は自分一人だけの問題ではありません。
家族を巻き込んだ問題です。
そのため、万が一の時の備えを万全にしておくべく、しっかりと保険について学んでおくべきです。
その際には、銀行担当者に言われるがままに特約を付けるのではなく、しっかりと自分の頭で考えたり、FPに相談することが重要でしょう。
私は人生の中で数回FPに相談すべきだと思っています。
それは、すくなくとも『子供が生まれるとき』と『家を買うとき』です。

家族を巻き込む問題になりますので、家族を守るために保険についてしっかりと勉強しましょう。

団信については絶対に入らなければいけない保険ですので、住宅ローンを組む際には特に何も考えずに入ってよいと考えられます。
しかし、団信の特約についてはお勧めしません!
自分にとって何が一番必要か考えて医療保険を別途契約しましょう!

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