持ち家を購入するのか、それとも賃貸物件に住むのか、この論争はいつまでも絶えることがありません。実際は、結論は決まっているんです。『金銭的な側面』、『社会的な側面』、『精神的な側面』から検討したうえで、結論をお教えしましょう。
『賃貸』と『持ち家』それぞれのお得度を比較!!
いつまでも尽きない賃貸vs持ち家論争の結果は実は出ているんです。
まずは、『金銭的な側面』から見ていきましょう!
金銭的な面から『賃貸』『持ち家』比較!
『賃貸』物件の場合の費用は??
賃貸の物件:家賃15万円(管理費・共益費込み)とします。
この賃貸物件に住むために必要なお金(初期費用)は次の通りです。
- 敷金:15万円(1か月分)
- 礼金:15万円(1か月分)
- 仲介手数料:15万円(1か月分)
- 保証料:15万円(1か月分)
- 火災保険料:1.5万円
- 鍵交換費用:1.5万円
もちろん、敷金・礼金は0~2か月分の範囲がありえますし、仲介手数料・保証料は0~1か月分の範囲がありえます。
つまり、単純に計算しても、
の費用がかかることになります。しかも一生ですね。
つまり、仮に同じ賃貸物件に住み続けたとしたら、次のような金額が消えることになります。
- 5年住んだら、63万円+(15.7万円×5年×12か月)=1,005万円
- 10年住んだら、63万円+(15.7万円×10年×12か月)=2,010万円
- 20年住んだら、63万円+(15.7万円×20年×12か月)=4,020万円
- 30年住んだら、63万円+(15.7万円×30年×12か月)=6,030万円
- 40年住んだら、63万円+(15.7万円×40年×12か月)=8,040万円
- 50年住んだら、63万円+(15.7万円×50年×12か月)=10,050万円
これってかなりの額ですよね。今30歳の方だとしたら、平均寿命80歳まで生きたとして、1億円も住宅にお金を払い続けなければいけません。
『持ち家』物件の場合の費用は??
賃貸の場合と同じ程度の金額、すなわち毎月15万円程度のお金を払い続けたとしたら、35年後(住宅ローン満期)には、
5,500万円の『持ち家』が自分のものになります。(現実的に考えて、結構美味しい話だと思います。)
なお、以下の指標により試算しました。
- 銀行金利:1.0%(長期固定も今なら安い!!)
- 元利均等返済
- ボーナス払い無し
※ちなみに同指標で、毎月28万円はらいつづけたら、35年後に1億円の『持ち家』が自分のものになります!!
同じ1億払うなら、少しでも良い家に住みたいですよね!!
『賃貸』の50年分で、『持ち家』だと1億円のマイホームが手に入る試算です。素晴らしいです。
社会的な面から『賃貸』『持ち家』比較!
『賃貸』の場合
メリット・デメリットをそれぞれ列挙します。
・間取りの変更をしたければ、引っ越しをすぐ検討できる
・定期メンテナンスは管理会社任せ!
・リフォーム不可
『持ち家』の場合
メリット・デメリットをそれぞれ列挙します。
・一般に、『賃貸』よりも物件のグレードが高い
・リフォームしやすく、自分好みの家にできる
・もしも仕事で転勤になれば、非常に困る。
・万が一災害にあったら、被害が甚大になる可能性も・・・
・定期メンテナンスを自分でしなければならない。
精神的な面から『賃貸』『持ち家』比較!
『賃貸』の場合
メリット・デメリットをそれぞれ列挙します。
・周りの住人とトラブルになっても逃げられる
・住宅ローントラブルの心配なし。
・収入や貯金が減っても、支出を減らすわけにはいかない不安感がある(老後は特に・・・)
『持ち家』の場合
メリット・デメリットを列挙します。
・繰り上げ返済で、早くプレッシャーから解放することも可能
・団体信用生命保険があるので、万が一の時に家族は安心。
・住民トラブルが発生してしまえば、一生ものに・・・
結局のところ『賃貸』と『持ち家』はどちらがいいの?
『金銭的な面』から見れば明らかに『持ち家』が良いです。
同じ金額を出すのであれば少しでもグレードの高い家に住みたいですよね。
『社会的な面』、『精神的な面』からみると、『賃貸』vs『持ち家』で甲乙つけがたいです。一長一短という感じですかね。
『持ち家』が良いという結論で間違いないでしょう!!
※もちろん、個々人のライフスタイルによって、『賃貸』がベストの人もいると思います。しかし、多数の人にとっては、『持ち家』でしょうね!!
『持ち家』vs『賃貸』論争のまとめ
金融資産以外にも資産を子供たちに残したいと考えるのであれば、やはり当然『持ち家』という選択肢になっていくのではないでしょうか!
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