固定資産税は一般に公示されてはいません。しかし、淡々と課税されています。毎年1月1日時点のその土地・建物の価値に応じて課税されているんです。でも、新しい場所に住むときに固定資産税がいくらかわからないと不安ですよね?今後、新居に住む前に固定資産税の目安がわかれば安心かと思います!そこで、今回は固定資産税の試算方法をお教えします!
固定資産税は『土地』と『建物』にそれぞれかかります。
固定資産税は毎年かかる税金です。固定資産税は『土地』と『建物』それぞれにかかります。これは『戸建て』でも『分譲マンション』でも同じです。その割に、固定資産税って公示されていないし、いくらかかるのかその計算方法もわかりにくいんですよね。
私自身、固定資産税をシミュレーションしたいと思って、WEB上を探してみたのですが、そんな都合の良いシステムはありませんでした。
でも、マイホームを購入する前にはあらゆる出費を想定しておきたいものです。マイホームを購入する前に、不明確な出費があれば住宅ローン破綻を生み出す原因にもなり得ます。
とすれば、固定資産税が具体的にいくらは絶対に知っておくべきです。
それでは固定資産税の試算方法をお教えしましょう!
まず、1年あたりの固定資産税の基本の計算式は次の通りです。
この計算式を利用すれば、あらゆる固定資産税の計算ができます。
『土地』の固定資産税のシミュレーション
路線価とは、道路に面する土地の1m²あたりの価格のことです。
平成30年の路線価は以下のサイトで見られますので、調べてみてください。
三年に一度の変更なので、次は、令和3年に新しい路線価が公開されますね。
当然ですが、土地によって路線価にだいぶ差があることがわかります。
人気の土地は路線価が高いです。田舎の土地は路線価が安いです。
参考:東京都主税局HP(単位は×1000円です)
http://www.tax.metro.tokyo.jp/map/H30/chizu.html
つまり、例えば路線価が30万円/m²で、土地面積が70m²であれば、
『土地の固定資産税評価額』=30(万円/m²)×70(m²)=2,100万円ということです。
さらにマンションということで住宅用地ですので、土地面積に応じて『土地の固定資産税評価額』が補正(減税)されます。
- 200m²超:『土地の固定資産税評価額』×1/3
- 200m²以下:『土地の固定資産税評価額』×1/6
上記の例であれば、
『土地の固定資産税評価額』:2,100万円×1/6=350万円となります!!
つまり、1年あたりの『土地の固定資産税』は次の通りです。
土地の固定資産税=『土地の固定資産税評価額』:350万円×1.4%=49,000円です。
※ただし、マンションの場合は共用部分についても持ち分に応じて『土地の固定資産税』がプラスされることにも注意が必要です。
『建物』の固定資産税のシミュレーション
『建物の固定資産税評価額』については、建物自体の評価次第ですので、残念ながら具体的には知りようがありません。ですので、あくまでも建物の推定価格から『建物の固定資産税評価額』を推定するしかありません。
建物の推定価格の計算は複雑ですので、理解がなかなか難しいです。
固定資産税の試算結果だけ知りたければ、『建物の推定価格のシミュレーション方法』は飛ばして、下記の『建物の固定資産税のシミュレーション結果』をご覧ください。
建物の推定価格のシミュレーション方法(結果だけ知りたければ飛ばしてください)
『建物の固定資産税評価額』の推定に役立つのが次のサイトです。
建物の標準的な建築価額表(単位:千円/m²)です。
直近のデータ(平成30年分)は政府統計の総合窓口(e-stat)で得ることができます(※平成31年分(令和元年分)はまだ統計データはありませんので悪しからず)
上記リンクから、『建築主別、構造別/建築物の数、床面積、工事費予定額 』のエクセルデータをダウンロードしてください。
そして、
工事費予定額(万円)÷床面積の合計(m²)を計算すると建物の標準的な建築価額が算出できます。
その結果は、築1年(平成30年築)の建物であれば次の評価額だと概算できます(単位は×1000円/m²)
- 木造:168.6
- 鉄骨鉄筋:304.2
- 鉄筋:263.1
- 鉄骨:214.1
平成29年築以前であれば、下記サイトを参考にしてください。
参考:大京穴吹不動産HP(PDF中の82ページ:建物の平均的な建築価額表)
https://www.daikyo-anabuki.co.jp/pdf/tax_07.pdf
建物の固定資産税の試算結果
建物の構造によって、下記の通りの『建物の固定資産税』がかかります。
※なお、推定評価額は平成30年築の場合の推定額です。新築の場合はもうすこし高いと考えられます。
- 木造:
建物の推定評価額168.6(×1000円/m²)×建物の面積70m²
=1,180万円 - 鉄骨鉄筋:
建物の推定評価額304.2(×1000円/m²)×建物の面積70m²
=2,129万円 - 鉄筋:
建物の推定評価額263.1(×1000円/m²)×建物の面積70m²
=1,842万円 - 鉄骨:
建物の推定評価額214.1(×1000円/m²)×建物の面積70m²
=1,499万円
さらに新築住宅の場合は、5年間(長期優良住宅の場合は7年間)の減税があります。要件は次の2つです。比較的緩い要件ですよね。
2020年3月31までに建築された建物
この要件を満たせば、120m²以下の部分に関して、建物の評価額が×1/2になります!
つまり、新築物件の『建物の固定資産税』は以下の通りです。
- 木造:1,180万円×1/2×1.4%=8.3万円
- 鉄骨鉄筋:2,129万円×1/2×1.4%=14.9万円
- 鉄筋:1,842万円×1/2×1.4%=12.9万円
- 鉄骨:1,499万円×1/2×1.4%=10.5万円
※5年経過後(長期優良住宅は7年経過後)は減税がなくなるため、×2になります。
固定資産税の目安と計算方法のまとめ
『固定資産税』=『土地の固定資産税』+『建物の固定資産税』ですので、建物の構造によって、以下の固定資産税であるとシミュレーションできました!!部屋面積は70m²の場合です!!
新築住宅で5年目(長期優良は7年目)までの場合
- 木造:4.9万円+8.3万円=13.2万円
- 鉄骨鉄筋:4.9万円+14.9万円=19.8万円
- 鉄筋:4.9万円+12.9万円=17.8万円
- 鉄骨:4.9万円+10.5万円=15.4万円
新築住宅で6年目(長期優良は8年目)以降の場合
- 木造:4.9万円+16.6万円=21.5万円
- 鉄骨鉄筋:4.9万円+29.8万円=34.7万円
- 鉄筋:4.9万円+25.8万円=30.7万円
- 鉄骨:4.9万円+21.0万円=25.9万円
毎年毎年このくらい固定資産税がかかると考えると結構な痛手ですよね・・・
固定資産税も結構かかりますね。
月あたりに直すと、月々1~3万円程度の負担増加になります。
ちゃんと月々の支出額として計上しておかなければいけませんね!!
↓↓もうすぐハロウィン!!こんなお化けかわいすぎます!!
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